2016.12.28|ワークショップ ,講演会 ,防災減災マメ知識
みなと危機管理シンポジウム2016に登壇しました
特定非営利活動法人国際環境教育機構(OIEE)主催の「みなと危機管理シンポジウム2016」に登壇し、
「大規模災害が発生?!その時どうする?みんなのトイレ問題」をテーマとしたパネルディスカッションと
ワークショップを行いました。
防災備蓄品の中でも、とりわけ準備が遅れがちな災害用トイレ。
大規模災害時には、停電だけでなく、上下水道管の破損によりトイレに水が流せない可能性が高いことを
ご存知でしょうか。
今回は、災害時トイレ問題の専門家とともに、備蓄だけでなく平時の訓練から考えるトイレ問題について
意見交換を行いました。
●防衛医科大学校救急部 防衛医学研究センター 秋冨慎司さん
●日本トイレ研究所 代表 加藤篤さん
●Community Crossing Japan 吉高
●アウトドア流 防災ガイド あんどうりすさん
●港区防災危機管理室 防災課 匂坂直康さん
冒頭でもお伝えした通り、大規模災害時にはトイレが流せず、水洗トイレは使用不可となります。
その際、必要となるのが災害用トイレですが、備蓄をし安心しているだけでは不十分です。
正しい使用方法をご存知ですか?
汚物の処理方法は決めていますか?
断水時のトイレ掃除に気を配っていますか?
大震災のリアルをお伝えするパネルディスカッション後には、参加者全員で
「これまでの話をもとに災害時のトイレ問題において自分たちには何ができるのかを話し合う」
グループワークを行いました。
参加者からは、
「大規模災害時、マンションのトイレを使用不可とするための周知をチラシなどで行いたい。」
「防災減災の講演で感化されても、会社へ戻ると行動に移しづらい面がある。
みなさんのお知恵を拝借したい。」といった具体的な意見交換が行われました。
最後になりましたが、アドバイザーでご参加いただいた、あんどうりす さんがリスク対策.comのコラムにて
本イベントとトイレ問題の本質について詳しく解説してくださいましたので、ぜひご一読ください。
どうして大規模災害時にトイレは流せないのか、流さないための計画の立て方、
安心で快適なトイレの考え方などが網羅されています。
アウトドア流防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
災害時のトイレ問題 15の最新事情 【前編】
間違っていませんか?災害直後、トイレに水を流すのはNGです!
災害時のトイレ問題 15の最新事情 【中編】
災害時のトイレ「いちかばちか流しちゃえ!」はダメ!きちんと話し合って計画を立てよう
来年も、Community Crossing Japanをどうぞよろしくお願いいたします。