こんにちは 伊丹です。

先日から、御岳山噴火という驚きの報道と、その後に続々と悲しい被害の報告が上がって来ています。 

美しい秋の山が一瞬で自然の脅威を示す場所になってしまいました。

未だに行方不明者の人が多く、天候や山の状況を見て、消防や自衛隊の方が300人近くで探しています。

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(※ 写真はネットからお借りしました)

予想が出来なかったのか?

事前にもっと対策は出来なかったのか?という声がネットや、テレビからあちこちから聞こえてきます。

行政や研究者は大きな課題に直面しました。

今後の対応に注目が集まる事は間違いありません。

 

そして、私たち自身も常に考えなければいけないです。

 

大学時代にとある教授に「災害から人を守るためにはどうしたらいいですか?」と授業の後に聞いたら、

「危険な所には行かない、住まないという選択をしなさい」

 

「災害はそこに人が住んでいたり、人の生活に携わる所に被害があると災害と言うのであって、そうじゃなければ単なる自然現象だ」と言われて、ショックの反面、妙に納得した記憶があります。

 

「とはいえ、地球の上で街を作り、人が暮らしている限り、100%安全な場所があるとは言えないので、やはり自然災害の対策とはしていかなければならないものなんだよ」とも教わりました。

 

CCJのワークショップや勉強会でも常に言っているのですが、

 

何かが起こった際に必ず、自治体が行政が助けてくれる保障はありません。

 

そして、人が想像する以上の圧倒的な力があり、いつ起こるかわからず「予想外」の事が起こるのが自然現象であり、

日本はそのリスクが高い国であるという事は事実。

 

今回、御嶽山で被害に合われた方が多くて、この被害を減らすためには一体何が出来たのか…

助かった人の報道を聞くと、ほんの一瞬の判断や、自分の持ち物、1、2秒の差で生死が分かれています。

 

防災に答えはない。

 

けど、学ぶ事、考える事はできます。

いざとなったら、自分の命は自分で守らなければなりません。それは大人も子供も関係ないです。

家族や大切な人と一緒にいても、助けられなかったりする事実はあります。そんな時にさえ、どうやって自分の命を守るか。

基本的に「危機」というものは「知らない方がいい」「トラウマになるから」という事で、事実から遠ざける傾向が強い日本ですが、その分「有事」の際の対応が弱いとも言えます。

これからの「危機管理教育」は、起こった事実から目をそむけずに、自分たちの生活に合った対策を各自していく必要があります。

これは、旅行先の場所など、土地勘が少ない場所に行く際も簡単にWEBなどで情報が手に入るのだから、頭の片隅においておきたいですね。

 

私たちも起こったことを元にみなさんに考えてもらう防災を伝えていけるよう、活動を続けていきます。

 

わかりやすい、おすすめのサイトは「NHK そなえる防災」

http://www.nhk.or.jp/sonae/

火山の特集もあります、ぜひ一度目を通してください。

http://www.nhk.or.jp/sonae/column/kazan.html

 

今回の被害に遭われたみなさまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。