こんにちは!研修プランナーの島矢です。

昨晩は長野北部で震度六の地震が起きましたが、

いま一度防災対策を見直されましたでしょうか?

  

今回はトイレ編と題して、

案外、気にかけていなかったトイレのリスクや

先日行われたオハナでの防災ワークショップについて考えていた事を解説していきます。

 

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オハナ玉川上水でのワークショップには、 

組み立て式トイレを助け合いながら組み立てる&実際に座ってもらうワークを中心として

以下のプログラムを組み立てて

 1 

 自己紹介(名前、部屋番号、我が家でしている防災対策)

 2

 ワークショップ

 3

 東日本大震災での事例と対策について

約60家族に参加して頂きました。

 

非常時のトイレは様々なものがありますが、

東日本大震災から得た学びと共助の大切さを知ってほしい

子供も参加しやすい防災ワークショップ

を目指すという観点から組み立て式のトイレを使用し、

吉高による講義も行う事で大人から子供まで防災に触れてもらう内容となっています。

 

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東日本大震災から得た学びを元にいくつかリスクを想定しました。

ここにあげたものは代表的なものは以下の通りで、全てではありません。

 ① 

 日本のトイレは水がある事が前提で作られているものがほとんど。なので、水がないと流せない。

 ② 

  水があったとしても非常時は貴重になるのでトイレに何リットルも使えない。

(標準的なものは「小」は6リットル、「大」は8リットルで設定されています。)

 ③ 

 非常時は配管が破損して上手く流せない。 もしくは、何回も流すうちに配管が詰まり、破損することも考えられ

 る。

 ④ 

 普段のトイレが使えない。

 汚物を集める場所を設定しないと感染症や土の入れ替えなど、 後々の生活ひびくことが起こる。

 大都市では、一つのトイレを100人で使うことが考えられる。100人で4つのトイレをシェアする事例があった。

 ⑦ 

 トイレへ行くために、怪我をするような危険な道・夜は暗い道をを通ったりしなくてはいけない。犯罪に巻き込ま

 れる可能性もある。

 ⑧ 

 支援物資で組み立て式トイレが来たとしても、組み立て方も使い方も分からずに放置していた。

 ⑨ 

 組み立て式トイレの座りごこち・高さも、子供や高齢者にとって良いのか悪いのか座らないと分からない。

 高齢者は和式ではなく洋式でないと、排泄が難しい。

 ⑪ 

 トイレが出来なくなる状況では食事を我慢し、結果として体調不良を引き起こす。

 

あなたはいくつ知っていましたか?いくつリスクを考えられていましたか?

 

 

また、組み立て式トイレは写真のものを使用しました。

段ボールと段ボール同士を接合している部分を繋げるとこんな感じです。

IMG_4169 

この足部分に付ける青いパーツをつけて補強するのですが

パーツの溝の幅と段ボールの厚さを比べると

IMG_4173

本体を誰かに押さえてもらった方が部品が付けやすいのは写真を見ていただけるとお分かりいただけるはず^^

まさに共助の大事さを実感してもらえるところです。

 

 

ワークショップでは子供を中心にトイレを作りましたが、

トイレを組み立てる時に『1人じゃ出来ない。助けが必要。』

と付き添いの親御さんによる一声や

子供・大人・高齢者の方々と年齢を問わずに座ったもらい

一見弱そうに見える印象とは違って『案外しっかりしている』

大人と子供が順番に座り『小さい子だと足が届かない』

といった気づきも皆さんから聞こえてきました。

 

 

次回の防災勉強会ではトイレの専門家をお呼びして行いますので、

ぜひそちらへの参加をよろしくおねがいします。