2013.11.28|READYFOR?投稿記事
新潟での原体験① 柏崎
READYFOR?をご覧のみなさん、こんにちは。復興応援団代表の佐野哲史です。今回から、復興応援団のご紹介と、復興応援団立ち上げの契機となった「新潟での原体験」シリーズを4日連続でお送りしたいと思います。
復興応援団は、「地元の人が中心となった東北地域の復興を実現する」ことをヴィジョンとし、主に宮城県南三陸町でのツーリズム形式によるボランティア派遣を通じて、中長期にわたり復興を支える「地域のファン」づくりに取り組む団体です。このコンセプトは、僕の新潟県での三つの原体験から生まれ出てきました。
今日お話しするのは、ひとつめの原体験・柏崎でのお話です。
2007年7月16日、新潟県柏崎市を中心に発生した中越沖地震に際して、僕は会社の仲間たちと、社会福祉協議会のボランティアセンターのお手伝いに発災翌日の7月17日から数ヶ月間入りました。そこで目にしたのは、報道が落ち着いて全国から集まるボランティアが減少し始めた頃に、実はボランティアを必要とするニーズが最大化するというギャップでした。
発災直後は、自衛隊や消防、あるいは有力NPO等による緊急支援の段階であり、このタイミングに個人のボランティアが来ても実はあまりやることがないものなのです。むしろ最もボランティアの力が求められたのは、発災1〜2ヶ月後ぐらいの、仮設住宅が建ち始めたタイミングでした。家財道具などの片付けや仮設住宅への引越のお手伝いをしてほしい、という声が多く集まりました。しかしそのときには、ボランティアの数は目に見えて減り始めていたのを思い出します。
このとき僕は、報道の多寡に左右されない、民間のボランティアセンターをつくりたいという志を持つに至りました。地元のニーズに密着し、なるべく中長期的にわたって関われるボランティアのコミュニティをつくり、被災地とマッチングし続ける機能が必要だと強く確信したのです。
この柏崎での原体験が、復興応援団に結びつく最初のきっかけとなりました。それでは、つづきはまた明日。