こんばんは伊丹です。

2015年度もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、今回は3.11以降、伊丹自身が考えていることです。

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(出典:一般社団法人 共同通信社様からお借りしました)

避難訓練や、避難グッズの準備、私たちが提案する避難所生活のリアルから考え

るコミュニティ作りなど、

起りうる災害に対しての準備は山ほどありますが、

もっともっと基本的な事から緊急時の対策を行う事はできないだろうか?と、

ずっと考えています。

生活のレベルから準備できることってなんだろう?

を突き詰めた結論の一つが

生活において「ストレス」と向き合うトレーニングも必要性です。

 

災害が起こり、何かしら自分自身の生活に被害が起こるとは、非日常のことであり、

想像を絶するストレスが自分自身に降り懸ってくるのは間違いのないことです。

被災当日から復興に向けて、3.11以降未だに復興途中の被災地では、

以前とは違った生活を送っている人たちが多くいます。

その人達の笑顔や、前向きな発言にはいつも心を動かされ、

次に私自身に、何かが起って、私が怪我をしたり、

都内で大事な人に被害があったりしたり、大事なものを多く失った時に、

果たしてそれに向き合えるのだろうか?といつも自問自答してしまいます。

 

3年経ち、街の復興は進んでいるけれど、何年経ってから初めてストレスを感じている人たちも多く、

どんどん世間では過去の事になっていく中で、抜けられずにいる人たちが多いのも事実です。

 

では、どうしたらいいのか?

 

普段の生活の中で、「自分がどのようなことにストレスが弱いのか」

そして、「どうやったらそこから抜け出す事が出来るのか」

などをしっかりと考えておく事も重要だと考えています。

例えば、ストレッチやヨガ、深呼吸、散歩やランニングする事などは簡単でどこでもできます。

そして、それらのために避難グッズにリュックをいれておくことも必要かと思います。

例えば、

・大好きなアロマオイルや香水

・お気に入りのリップをひとつ

・肌触りのよいタオル

・家族の写真

・大事な人からもらった手紙

・大好きな、自分の支えとなる本

・思わず自分が笑ってしまうもの

 

そして、ストレスを忘れられる瞬間を心にとどめておくのも大事です。

・近所の人との笑顔での挨拶

・誰かと話をしていて嬉しかった言葉

・綺麗な夕日を見る事

・子供達の笑い声

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などなど。

実は、これらって普段の生活の中でも役立つ事なんですよね。

現代では鬱病や自殺率が社会問題になってるのはみなさんご存知だと思います。

 

私自身、とてもとても弱い人間で、悲しい事があるとすぐに落ち込んでしまいます。

大学で災害を学んでいた際に先生に

「まちづくりの中でも災害に関わるのであれば、人よりも多く、

悲しい瞬間に立ち会う事も覚悟しておかなければならない」

と、言われその手助けをしたいと思う分、

自らのコンディションも整えておかなければならないと感じました。

 

実際に、被害の一番酷いところでの任務が多い自衛隊の方たちは、

家族がいたり、安心した精神状態で任務に取り組める人を

選出する場合もあると言われています。

 

共助も自分自身の体と心が健康である事、

周りを思いやる気持ちがあって、初めて成り立つ物だと思っています。

 

何か起る前に普段から出来る事。

ぜひ、心の状態を向き合う事も初めてみませんか?