READYFOR?をご覧のみなさん、こんにちは。復興応援団代表の佐野哲史です。今回は、復興応援団のご紹介&復興応援団立ち上げの契機となった「新潟での原体験」シリーズの2回目です。

 

今日お話しするのは、ふたつめの原体験・十日町でのお話です。

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柏崎のボランティアセンターでのお手伝いのあと、さまざまなご縁がつながり、翌2008年秋から、柏崎のおとなり・十日町市の川治という集落で「雪ふる里村」事業の立ち上げに取り組みました。
コンサルタントとして2年半、地元のおじさんたちとケンカもしながら「百年の館」という古民家の宿立ち上げにこぎ着けることができたのですが、この期間を通じて刻み込まれたのが、「地元の人が主役」「地元の人の感性とペースを中心に置くとうまくいく」という点でした。

ケンカになるときは、きまって僕が我を出したときでした。たとえ、おじさんたちよりビジネス的に優れた考えを僕が出しても、おじさんたちが心から納得して取り組まないとそれはまったく形にならないということに気づいてからは、僕から発信することは最低限にとどめ、おじさんたちの発意に対して的確なタイミングで知恵を出しリソースをつなげるというスタンスに徹し、うまくいくようになりました。
このコンサルティング自体、中越地震復興基金の枠組みで取り組んでいたのですが、復興やまちづくりという領域は、外部の人がいくら知恵を出しても動いてもそれは地域に根付かないという点を実例とともに痛感しました。

 

中越以降のまちづくりで今もって継続している企ての中心には、必ず「腹の据わった地元の人」がいます。そうした人が外部の知恵を使いこなすことではじめて地域おこしが成り立つことを身を以て体験することができたのです。
なので、復興応援団では、地元のキーパーソンの夢や志を共有し、僕らが効果的にできる貢献を考えて実行する。その順番を忘れないようにしたいと思っています。
この十日町での原体験も、いまの復興応援団にしっかり生きています。それでは、つづきはまた明日。

*参考 百年の館 :http://www.100nennoyakata.com
    雪ふる里村:http://www.yukifurusatomura.com