2015.01.29|READYFOR?投稿記事
共助の防災減災勉強会 Vol.13を開催いたしました!
1/28日に共助の防災減災勉強会 Vol.13を
森ビル(株)様の会議室をお借りして
開催いたしました!
今回の勉強会のテーマは
「日本トイレ研究所から学ぶ、災害時におけるトイ
講師にはトイレのスペシャリストである
日本トイレ研究所 代表理事 加藤篤さんを
お迎えしいたしました。
災害が起こった際、
食糧や水の不足といった問題は容易に想像出来るかと思います、
(そのために普段から食糧を備蓄している方も多いかと思います)
しかし、忘れがちなのがこのトイレについての問題ではないでしょうか。
◆避難所におけるトイレの現状
加藤先生のお話によると
トイレの衛生対策が不十分であれば、健康被害はもちろんのこと、
避難所は劣悪な環境となり、心筋梗塞、脳梗塞、インフルエンザ、肺炎などの
感染症がよく蔓延するのだとか。
これは、汚い・くさい・男女共用などの理由でトイレに行かなくなる→
トイレに行きたくないので飲まない・食べない →
脱水・低体温・免疫力低下など →
その結果感染症が蔓延するということになるとのことです。
このように災害時のトイレ対策は、
健康と衛生に直結する大事な問題であるとのことです。
また阪神淡路大震災のとき、
避難所で聞いた、いま必要な物の1位がトイレでした。
にもかかわらず、電気→上水(1ヶ月)→下水(3ヶ月)の順で
復旧していき、トイレは 3ヶ月間使用できない状況だったそうです。
◆災害用トイレの種類と特徴
災害用トイレと一言でいっても
シート吸収タイプ、テント式トイレ、組み立てトイレ、マンホールトイレなど
多様な種類があり、しっかり性能を理解する必要性があります。
また、どの災害用トイレにも一長一短があり災害状況が多様なので、
できればいくつか組み合わせて用意するとよく
準備だけではなく保管・処分までを想定するのも重要とのことです。
◆防災トイレ計画
避難所ではトイレ掃除はだれがやるのかを考えるのも重要です。
排泄物の処理を適性におこなえないと
ノロウィルスの感染や糞口の感染になりますので
平時から考える必要があります。
またトイレはどのくらい必要かということも話して頂きました。
阪神淡路大震災のとき75人に一基で苦情がほとんどなくなるレベルになったそうですが、
それでは足りず、目標は50人に一基、
その後速やかに20人に一基を目指すがのよいとのことです。
◆おわりに…
いかがでしたでしょうか。
普段あまり考えない災害時のトイレの問題ですが
実はとても重要であることが分かったかと思います。
このように、よき避難者を育成するため
共助の防災減災勉強会を隔月でおこなっておりますので
興味のある方はぜひお越し下さい!