1/28日に共助の防災減災勉強会 Vol.13を

森ビル(株)様の会議室をお借りして

開催いたしました!

 

今回の勉強会のテーマは

「日本トイレ研究所から学ぶ、災害時におけるトイレの基礎知識」です。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

講師にはトイレのスペシャリストである

日本トイレ研究所 代表理事 加藤篤さんを

お迎えしいたしました。

 

災害が起こった際、

食糧や水の不足といった問題は容易に想像出来るかと思います、

(そのために普段から食糧を備蓄している方も多いかと思います)

 

しかし、忘れがちなのがこのトイレについての問題ではないでしょうか。

 

◆避難所におけるトイレの現状

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

加藤先生のお話によると

トイレの衛生対策が不十分であれば、健康被害はもちろんのこと、

避難所は劣悪な環境となり、心筋梗塞、脳梗塞、インフルエンザ、肺炎などの

感染症がよく蔓延するのだとか。

 

これは、汚い・くさい・男女共用などの理由でトイレに行かなくなる→ 

トイレに行きたくないので飲まない・食べない →

脱水・低体温・免疫力低下など → 

その結果感染症が蔓延するということになるとのことです。

 

このように災害時のトイレ対策は、

健康と衛生に直結する大事な問題であるとのことです。

 

また阪神淡路大震災のとき、

避難所で聞いた、いま必要な物の1位がトイレでした。

にもかかわらず、電気→上水(1ヶ月)→下水(3ヶ月)の順で

復旧していき、トイレは 3ヶ月間使用できない状況だったそうです。

 

◆災害用トイレの種類と特徴

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

災害用トイレと一言でいっても

シート吸収タイプ、テント式トイレ、組み立てトイレ、マンホールトイレなど

多様な種類があり、しっかり性能を理解する必要性があります。

 

また、どの災害用トイレにも一長一短があり災害状況が多様なので、

できればいくつか組み合わせて用意するとよく

準備だけではなく保管・処分までを想定するのも重要とのことです。

 

◆防災トイレ計画

 

避難所ではトイレ掃除はだれがやるのかを考えるのも重要です。

排泄物の処理を適性におこなえないと

ノロウィルスの感染や糞口の感染になりますので

平時から考える必要があります。

  

またトイレはどのくらい必要かということも話して頂きました。

阪神淡路大震災のとき75人に一基で苦情がほとんどなくなるレベルになったそうですが、

それでは足りず、目標は50人に一基、

その後速やかに20人に一基を目指すがのよいとのことです。

 

◆おわりに…

 

いかがでしたでしょうか。

普段あまり考えない災害時のトイレの問題ですが

実はとても重要であることが分かったかと思います。

 

Community Crossing Japanでは

このように、よき避難者を育成するため

共助の防災減災勉強会を隔月でおこなっておりますので

興味のある方はぜひお越し下さい!