2015.03.27|国連防災世界会議
国連防災世界会議 集合住宅と地域コミュニティによる防災減災~東日本大震災の実例と提言~ 後編
前編では第一部、3名による東日本大震災の振り返り
「震災時に何が起きていたのか」の様子をお届けしました。
被害の状況は一様ではない、
平常時に決めておいたルールやマニュアルは機能しないことがある。
では、マンション防災のあるべき姿とはどのようなものなのでしょうか。
第二部では、マンション防災について実際に取り組まれている好事例を伺っていきます。
大和ライフネクスト株式会社 丸山さんより、マンションにおける防災マニュアルの位置づけ、
コミュニティリーダーを育てるイベントの成功事例を踏まえての提言をいただきました。
既存の防災対策とマンション防災は異なる部分があり、改めて学び直す必要があること。
防災マニュアルは大切だが準備だけで安心するのではなく、
実際の防災訓練で活用し、身に付ける「防災訓練マニュアル」であること。
平時からのつながりを作るためには、地域を巻き込んだ楽しいイベントが活きること。
そして復興応援団の佐野さんがこれまでの講演をまとめ、
マンション防災のポイントを整理していきます。
①マンション防災においても、避難者自身が主体的に行動する・
協力し合って運営にあたる「よき避難者」の育成が欠かせない
②そのために必要なことは以下であること
・マンションの強み弱みを見極める
・防災に関する数多くの思い違いを正す
・防災は自らがつくり込むもの、自らの身体に、行動に宿すもの
・楽しいから「つながれる」-近所力
・コミュニティリーダーの育成
フォーラム開始から2時間弱が経過したところで、参加者の皆さんにも意見をいただくため、
グループワークショップの時間を設けます。
テーマは、
「これまでの話をもとにマンション防災において自分には何ができるのかを話し合う」
最後にグループワークのまとめとして、
グループ代表の方2名より討議の内容をシェアしていただきました。
偶然ではありますが、横浜市のマンションにて理事をされている方々のグループ、
また、老人介護施設にお勤めの方のグループが出来上がるなど、学びの多い時間となりました。
参加者の皆さんと作り上げるマンション防災、いかがでしたか。
都内では、本フォーラムの報告会も準備しておりますので、追って告知をさせてください。
「よき避難者」は正しい知識を持つことで大切な命を守り、
被災者自身が復興に向かうスピードを速めるものでもあります。
今後も、様々な場所において研修やワークショップを展開して参りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
改めまして、「集合住宅と地域コミュニティによる防災減災~東日本大震災の実例と提言~」へ
ご参加いただき、誠にありがとうございました。