2013.12.12|READYFOR?投稿記事
避難所運営者へのインタビュー
READYFOR?をご覧のみなさまこんばんは、一般社団法人復興応援団の佐藤秀一です。
つい先日、11/29から12/2にかけて4日間にわたり、被災地である宮城県の多賀城~塩釜~石巻~南三陸を訪問してきました。
その様子はまた後ほどご報告させていただきますが、我々プロジェクトチームは昨年10月から定期的に宮城県内の被災地を廻り、避難所運営に携わっていた方々へのインタビューを行っています。
また、隔月で森ビル様ご協力のもと、六本木ヒルズにて公開勉強会を開催し、東北からゲストをお呼びして当時の状況や必要な備えなど様々なお話をお伺いしています。
例えば、インタビューにご協力いただいた方を何人かご紹介いたしますと、
・指定避難所(小学校)の運営を行っていた市の職員
・指定避難所(小学校)に避難するうちに自然と避難所運営に携わるようになったお母さん
・老人福祉施設で受け入れた数十人の避難者をまとめ上げた元行政の職員
・二次避難所となったホテルで避難運営の事務局を担うことなったホテルの従業員
・ボランティアの立場で複数の避難所を回って運営支援を行っていた看護師
などなど、できるだけ立場の異なる方々からお話をお聞きするようにしています。
また、避難所についても「避難住民が自発的に動き、活気のあった避難所」から「行政が主導的に避難所運営をしていたところ」、また「誰もリーダーになる人が現れず、避難者同士の交流もなく、トイレなど共同で使うところの管理はボランティア任せだったところ」など可能な限り様々な状況の避難所を取り上げるようにしています。
インタビューでは、まずは
・何が起きていたか
・起きたことにどのように対処したか
・今ふり替えってこのような備えがあったらよかったか
といったことを中心にお伺いし、
2回目以降のインタビューではさらに、「飲食」「衛生」「医療」・・・といった避難所運営を構成する重要な要素ごとに考えられる具体的課題や、もし都心部で大災害が起きた場合どのような備えが必要かなどについて、我々と一緒に考えていただき、意見交換をするといった形で進めています。
明日から8回に分けて、「生活環境」「飲食」「衛生」「医療」「食料・物資の管理・配給」「情報の取得、共有、発信」「合意形成」「スペシャルニーズへの対応」といったカテゴリーごとに、これまでのインタビューに基づき、どのようなことが起こりえて、またどのような備えが必要なのか、そのヒントになるようなお話についてご紹介していきたいと思っています。