2015.12.08|東北スタディツアー研修
三菱地所レジデンス株式会社と東北スタディツアー研修を行いました!~後編~
前回のブログに引き続き、東北スタディツアー研修の後編をお届けします。
2日目は早朝に南三陸町を後にし、こちらも甚大な津波の被害に遭われた
石巻市の渡波地区へ伺いました。
渡波小学校で避難所運営を行った山田さんが直接現地を案内してくださり、
より深く発災当時の様子をイメージすることができました。
研修室では、当時の避難所で起こったことを 時系列で伝えてくださいます。
海に近い住民の皆さんでさえ大津波には懐疑的で、
校庭や体育館という比較的低い場所へ避難されていた。
当日は支援物資もなく、近所の商店から届いたパンを高齢者に半分ずつ配り
飢えをしのぐ他なかった。
衛生面の観点からも一番困ったのはトイレであり、体育館の衣装ケースをトイレにし
スクワット状態で用を足していた。
想像すらできない避難生活の実態に、都心での発災にどう対処すべきか
多くの質問が飛び交いました。
午後の視察は仙台市内のため、昼食はバスの車内でとります。
このツアーの大きな特徴は、食事や宿を通して復興支援ができること。
お弁当も被災された渡波地区のママさんが手作りしている「ワタママ食堂」のものです。
仙台市内では、某大型マンションの管理組合の方にお話を伺いました。
他の取材を断られているそうで、残念ながら写真掲載不可となりましたが、
今まで以上にマンションの経理やイベントの活用方法などにフォーカスした内容を聞くことが
できたかと思います。
特に発災時の近隣コンビニエンスストアとの連携は、都心でも学ぶべきところがありますね。
そしてツアーの最後には、必ず「振り返りの時間」を設けています。
これは研修を受講するだけでなく、その後の成果を大切にするためです。
時間を掛けて頭を整理し、都心に戻った後に行うワンアクションを決めて発表します。
「マンションの防災訓練において、2回目以降の内容を再検討したい」
「防災マニュアルの内容もこちらが決めすぎてもいけない」
「お客様に被災された方の声を届けたい」
参加者からは、業務に生かすことのできる力強い宣言をいただきました。
一般社団法人 復興応援団の皆さん、現地でのアテンドをありがとうございました。
東北スタディツアー研修に関するお問い合わせは、CCJホームページからお願いいたします。